KKベストセラーズ発行・ふるさとの駅(撮影・大森堅司 1973年4月15日初版)より 転載させていただいてます。

本来は勝手に載せてはいけなんでしょうけど、神路駅を撮影した写真の中で、自分の知るかぎり最高傑作だと思いますのでここにあげさせていただきました。
結構有名な写真のようですけどね。

実は、信じてもらえないでしょうけど、自分は一度神路駅のホームに降り立ったことがあるんです。
それは北海道旅行中の1983年3月21日、自分は稚内9:32発の324レに乗っていました。
今思えば宗谷本線の旧客鈍行なんて垂涎の列車なのですが、前日からの疲れからうつらうつらしていました。
すると列車が停まり、車掌が「ただいま神路信号場です。〇〇分停車いたします。」と放送しました。
ねぼけ頭の自分は、神路信号場って・・・何だっけ?とか思いながら、旧客なので勝手にホームに降り立ちました。
「かみじ」と書かれた駅名標を見たことははっきり覚えています。
ですが、信号場なのに勝手にホームに降りてしまった罪悪感、列車は駅舎と反対側のホームに停まっているので行き場が無かったこと、さらにねぼけていてカメラを持たなかったことなどがあり、何もせずすぐに車内へ戻ってしまいました。
せめて写真の1枚でも撮っていれば・・というのが今でも残念で、それゆえ神路駅はずっと気になる存在なんです。