〜レコード大賞について考える〜



今回は大晦日の一つの楽しみである(あった?)、レコード大賞について考えたいと思う。
私の小さな頃はレコード大賞といえば、紅白と並ぶ、いやそれ以上の緊迫感と期待感・不安感などを併せ持った一大イベントであった。
沢田研二の大賞受賞に感動し、また「魅せられて」が大賞を取った時は、なぜ西城秀樹が「YOUNG MAN」ではなく 「勇気があれば」を歌ったのかが理解できず(その後に外国の曲は対象外であると知った)、大賞を逃したことが悔しかった。
いやあ…年令がわかるなあ。
光GENJIやWinkが大賞を取った時は、違和感を覚えたものである(もちろん当時は大活躍していたのだが)。
新人賞も、大賞と同じくらい興味を持って見ていたものである。事務所の力関係が如実に現れるもので、 聞いたこともない演歌歌手が突然出てきたり、大して売れていなかった清水香織(渦中の?佐々木投手の妻) がノミネートされたりして違う意味で面白かった。ちなみに清水香織とは生年月日が全く同じ管理人。 「26時のシンデレラ」のシングル持ってます。…恥。
さて、前置きが長くなった。言いたいことはこんなことではなく、「辞退って何?」ってこと。
いわゆる賞レース辞退のことである。例えば、野球選手が新人王やMVPを辞退するって無いでしょ。 2000本打った落合が、名球会入りを辞退するのとは意味が違う。「賞」なんだから。
レコード大賞がどれくらい権威があるのか、裏でいろいろとやっているのか知らないけど、 「賞はその年の一番にやれ!」と、おっちゃんは純粋に思うのだ。だから、会場に来たくなけりゃいいじゃん。 無理やりにでも賞をやれっていうの。穴埋めVTRでも流せばいいんだし。一番腑に落ちないのは、 辞退したビッグアーティストがたくさんいた時、トコロテン式に押し出されて大賞を取っちゃう歌手がいるってこと。
取った本人だって、ほんとの大賞じゃないって分かるでしょう。だったら、出演しなくても、要らないといわれても、 公平に選んで大賞を決めて欲しい、と熱く思う30代後半の俺。でも、ここ数年全く見ていないのだが。

2005.1.15.