〜歌謡曲考察 マイ・フェイバリット・作曲家?〜



お久しぶりの書き込みです。

その? 林 哲司
この方をどのように捉えるか、難しいところである。
「ワンパターン作曲家」などと揶揄されるし、私自身もそのように思うのだが、アイドル歌謡を考える上では避けて通れない人である、 というのは大げさか?
たしかに聴けば「ああ、いかにも林哲司だよねえ。」と思うことが幾たびもあった。特に桃子やオメガトライブ系は…。
もちろんその人たちの専属作曲家であったから、ある程度仕方のないことだと思うし、それが個性でもあったと思う。
それらとは別に、「困ったときの林哲司頼み」的な風潮が一時多発したことがある。それは、ピークを過ぎかけたアイドルが、 「無難な林哲司に曲を書いてもらって手堅くヒットさせよう」といった目論見で依頼する、といったものである。
下にそれらの作品群を並べてみる。

困ったときの林哲司頼み作品集

堀ちえみ「稲妻パラダイス」
石川秀美「熱風」
早見 優「Me☆セーラーマン」
シブがき隊「Kill」
河合奈保子「デビュー」
田原俊彦「Hardにやさしく」

堀ちえみのピークを「リ・ボ・ン」とするならば、上記はピーク前の作品であるが、一応ここに入れてみた。
上3人の作品については、小ヒットしたもののもうひとつだったし、林哲司の色(ワンパターン的な)がない作品だと思う。
お抱えアーティスト・桃子の色とかぶらないように意図的に避けたのか、依頼主からの要望なのか、その辺は判りませんが…。
でも、なんだかんだ言っても日本の歌謡史に残る偉大な作曲家であることは間違いない。
80年代後半の「悩み無き日本のさわやかバブリーポップス」、と名づけたい。…ってフォローになってるか?

私の好きな林哲司作品集

上田正樹「悲しい色やね」
原田知世「愛情物語」
井浦秀知「風のPassword」
池田政典「ハートブレイカーは踊れない」
松本伊代「信じかたを教えて」
布施 明「恋のサバイバル」(※編曲)

(つづく)

2005.4.5.